ゆるゆるバックパッカー東南アジア一人旅 ベトナム編
◆ベトナム
【滞在日数】6日間
ラオスのバンビエンから国際バスに乗って、ベトナム中部の街ダナンに到着。うわさには聞いていたけど、27時間の移動は地獄。
ベトナムは南北に細長い国のため、地域によって雰囲気が全然違うらしい。
せっかくだから縦断してみたかったが、旅も終盤で時間とお金が足りず断念。
ダナンから循環バスに乗ってホイアン、統一鉄道の寝台列車に乗ってホーチミン市と中部からつらつらと南下して、日本に帰国。
結局カンボジアに行くこともできず、ベトナムが東南アジア一人旅の最終地点となりました。
とはいえ、中部から南部にかけて3都市を訪れて美食の国と呼ばれるベトナムの料理を堪能することができた。
この記事では、世界遺産都市ホイアンと日本人が経営しているピザ屋さん『Pizza 4P's』を紹介します。
ホイアン
ホイアンはベトナム中部にある、ユネスコの世界文化遺産に登録されている街。
アジアとヨーロッパの交易の中心地として繁栄し、16〜17世紀頃には日本人町が作られていた。
中部観光の拠点地ダナンから5時〜18時の間に循環バスが往復しています。
人によって料金が変わるようで、わたしは30000d(約150円)の乗車料と言われたが隣のベトナム人は20000d(約100円)でした。50円ならいいか、と。
ダナンから1時間ほどでホイアンに到着。
ホイアンで絶対に見たいのは、街中で灯るランタンの明かり!
夜になると、ほとんどの家が軒下にランタンを吊るして街全体が幻想的なムードに包まれる。
小規模だがナイトマーケットや輪投げや目隠しして壷を割る謎のゲームの出店が並んでいた。
ゲームの出店はどこもマイクを持った実況の人がいるので、周りに人だかりができて盛り上がる。
ホイアンはダナンから距離が近いこともあり日帰りツアーを組まれることも多いですが、わたしは一泊することをオススメします。
昼は観光地を巡って、日が落ちてきたらランタンで幻想的な街を散策してみては。
Pizza 4P's
『Pizza 4P's』は2000件以上のレストランがあるホーチミン市でトリップアドバイザーの口コミランキング第1位を獲得したことがあるピザ屋さん。
なんと、益子さんという日本人が経営しています。
人気店なので、乏しい英語の知識を総動員して予約フォームをなんとか埋める。
お店は日本人客が多かったです。
旅行の最終日に行ったこともあり、お金がなかったのでピザ一枚とコーラを注文。
マルゲリータとサラミのピザは172500d(約863円)で、直径26cmとなかなかの大きさ。ハーフ&ハーフで注文できるから、一人で行っても二つの味が楽しめる!
ナポリピザの王道、マルゲリータはチーズとトマトがトロットロに溶けてほぼ融合。サラミはカリッと、耳はモチモチ。取り憑かれたようにパクパクと頬張っていたら、顔より大きいサイズをペロリと完食!
わたしはネットサーフィンでたまたま見つけた毎度おおきにホーチミン。というブログをきっかけこのお店を知りました。日本人がベトナムでピザ、という組み合わせの面白さに興味があれば。
◆まとめ
ベトナム、もちろん気温の暑さもそうなんだけど、それより人の熱気が他の東南アジア諸国と比べて高かったし、全体的にエネルギッシュな雰囲気。
街中ブンブンとバイクの騒音がして、道行く人も若者ばかり。
わたしも頑張ろうっと。
ゆるゆるバックパッカー東南アジア一人旅 ラオス編
◆ラオス
【滞在日数】7日間
【都市】フアイサーイ・パークベン・ルアンパバーン・バンビエン
タイの次に向かった国はラオス。山がちの地形や控えめで大人しい国民性は、どこか日本と似ているかも。
タイのチェンマイから254B(約813円)の国際バスに乗り、陸路で国境を越えて入国。
最初に到着した街はラオスのほぼ最西端に位置する、フアイサーイというところ。ここから東へと進み、国を横断してベトナムに行く計画!
この記事では、スローボートというメコン川を丸二日かけて下る船旅と2つの都市を紹介します。
スローボート
今でもラオス人の暮らしと密接に関わるメコン川は、東南アジアを代表する河川で世界10番目の長さを誇る。
今回の旅行では、フアイサーイから世界遺産の街ルアンパバーンまでスローボートという船でメコン川を下り移動した。
スローボートはその名の通りのんびりと川を下る船で、放牧されている水牛や岸辺で遊ぶ子供たちといった、のどかな川辺風景を眺めながら旅をすることができる。
目的地のルアンパバーンまでは丸二日。
終盤はメコン川の景色に飽きていた気もするが、船内で弾む会話や彼方に落ちる夕陽、そして『何もしない』という最高に贅沢な時間を過ごせます。
運賃は220000K(約3013円)で、昼出発便のみ。チケットは朝の8時からパークベンの船着き場で売られています。
小さな街だからどこに宿泊していても船着き場までは歩いて行ける。そのため、ゲストハウス等で販売している正規料金ではないチケットを買う必要はないと思います。
スローボートに乗っているのは、欧米人バックパッカーが多い。
こちらもタイで乗った寝台列車と同じく、おしゃべりをする意外の娯楽がないので、色んな人と仲良くなれる!
船内後方にスナックやジュースを売っている売店があるので、食べ物にも困らない。ちょっぴり高めの値段設定なので、乗船前にサンドイッチや水を買っておくと良いかも。
丸二日の船旅といっても、ずっとスローボートに乗っているわけではありません。
夕方頃にパークベンという川沿いの街に到着するので、ここで一泊して翌朝ルアンパバーンに向けて再度出発する。
フアイサーイよりもさらに小さな街なので、同乗した旅行者と顔を合わせる機会も多く、一緒に夜ごはんを食べたりお酒を飲んだり!
二日目の出発は8時半で、昨日と同じように船内でのんびりとした時間を過ごします。
本を読んでお昼寝をして、一通りおしゃべりが終わった夕方頃にはルアンパバーンに到着しているはず。
非常にゆっくりとしたペースで川を下るスローボートの船旅は、好き嫌いが分かれると思います。でも、この時間も旅行ならでは。ぜひぜひ、メコン川の雄大な流れに身を任せてみて。
ルアンパバーン
ユネスコによる1995年の世界文化遺産登録以来、多くのメディアに紹介されるルアンパバーン。ラオスといえばこの街を思い浮かべる人も多いでしょう。
一泊二日の滞在予定だったので、街に到着した夜にすぐ次の目的地に向かう長距離バスのチケットを買い、翌朝から行きたいところを絞って観光した。
まずはオレンジの行列!
これは托鉢と呼ばれる市民が仏教への帰依を示す行事で、早朝からオレンジ色の僧衣を着た僧侶が喜捨を求めて街を歩く。
行事自体はラオス全土で行われていますが、ルアンパバーンは寺院の数が多いため規模が大きいです。
僧侶の行列とお祈り熱心な市民たちは、無宗教国家の日本ではまず見ない光景。改めて文化の違いを感じました。
パシャパシャ写真撮ってしまって、申し訳ない。
昼からは船でメコン川を上って、郊外のパークウー洞窟へ。
ここは川に面した切り立った崖にくり抜かれた洞窟で、内部には4000体以上の仏像が置かれています。
あとは市内に戻ってランチを食べて、街を散策して、夕方には長距離バスに乗り込み次の街へ。
ルアンパバーンは日本で例えると京都のような雰囲気。市街地自体が世界文化遺産として登録されているので、散歩をするだけでも充分に楽しむことができました。
郊外に行けば酒造りの村やマイナスイオンたっぷりの滝など、今回は訪れることができなかった観光スポットがたくさんあったので、もう少し滞在しても良かったかも!
バンビエン
首都のビエンチャンや観光客に人気のルアンパバーンと比べて、バンビエンは知名度が低くガイドブックにもあまり情報が載っていません。
確かに豪華なホテルや歴史ある建造物、大規模なナイトマーケットなどはありませんでしたが、その代わりに雄々しい岩山とナムソン川という清流に囲まれた街でスローな時間を過ごせます。
今回の東南アジア一人旅で一番好きな街はバンビエンかもしれない!
特にお気に入りだったのがこの街のレストラン。
どこに行ってもクッション付きの座敷で靴を脱いで家みたいにくつろげるから、だらだらするのにピッタリ。
川沿いに店を構えるレストランだと必ず景色の良いテラス席があるので、みんな読書をしたり景色を見たりと、のんびり過ごしていました。
もちろん、美味しいラオス料理もたくさん食べられます。
迷ったらサンドイッチが間違いない!
フランスパンをまるごと一本使い、肉や野菜がこれでもかというくらい挟まれているのに、どこのお店も値段はだいたい15000K(約205円)くらい。
バンビエンは自然を生かしたアクティビティも多く、ブルーラグーンというエメラルド色の池に行って泳いだり、気球に乗って空から街を眺めたりしました。
結局、バンビエンにはハマりすぎて四泊。
ブログには書ききれなかったけど、泊まったゲストハウスはバンガロー式でワクワクが止まらなかったし、夜はどんちゃん騒げるバーがたくさんあって楽しかった!
◆まとめ
東南アジアの国ってどこものんびりとした空気だけど、ラオスは特にゆっくりとした時間が流れていて穏やかな気持ちになる。
バックパッカーが観光や文化交流など本来の目的を忘れて、一つの土地にダラダラと長期間留まることを『沈没』というらしい。
あまり良い意味では使われない言葉だが、今回の旅行を振り返ってみて、ラオスで沈没するのも良かったなぁと。
必ずしも楽しい毎日ばかりではない。慣れない環境で、精神的にも身体的にもいつの間にか疲れが溜まってしまう。
でも、ラオスの独特なゆるさのなかでのんびりとしていれば、絶対に元気をチャージできる!
短い滞在だったが、ラオスに行けて良かった!
ゆるゆるバックパッカー東南アジア一人旅 バンコク市内を走る路線バスの乗り方編
◆はじめに
タクシーやMRT(地下鉄)、トゥクトゥク、モーターサイ……とバンコク市内の公共交通機関はたくさんあるが、最も安くて現地人の足としても使われているのは路線バスだ。
200近い路線があり、路線バスに乗ればバンコク市内ならどこへでも行ける。運賃も6.5B(約21円)〜とメチャクチャ安い。
しかし、この路線バスは外国人旅行者にとって非常に乗りづらい。
バスに表示されている行き先とおもな経由地は現地語であるタイ語だし、車掌も英語を話せないことがほとんど。系統で数字が振り分けられているため、目的地のバス停の番号を知らなければ乗車することすら叶わない。あと、時刻表もない。
でも、せっかくバックパッカー旅行をするなら移動くらい現地人と同じ目線を体験してみたい!
そこで今回は、バンコク市内を走る路線バスの乗り方を分かりやすく紹介します。
◆バンコク市内を走る路線バスの乗り方
持ち物
・バス路線図
・お金
乗り方
前述の通り、バンコクの路線バスは系統で数字が振り分けられている。
バス停に番号が書いてあって、その番号のバスが停車するという仕組み。
例えば目的地付近のバス停の番号が5なら、同じ番号が書いてある最寄りのバス停を探して、5と書いてあるバスに乗れば良い。
バスの番号はフロントガラスか側面に書いてあるので乗り間違えることはまずないのだが、問題はどのバスに乗れば良いか。
初めて行くところなら、目的地付近のバス停に書いてある番号は当然分からない。
SIMカードを買ったならいいけど、当然Wi-Fiなんか飛んでないからググろうにもググれない。
そこで活躍するのが、バス路線図だ!
町の書店で市販されている他、ガイドブックに簡単なバス路線図が付属していることも多い。
じっくりと目的地付近のバス停の番号を確認して、対応する近くのバス停を探せばOK!
ちなみに、バンコク市内の路線バスは何もしないとバス停に人が待っていても通り過ぎる。タクシーみたいに運転手に合図を送らなければならないので注意。
エアコンの有無や車体の新旧でバスの種類と運賃は変わる。
よく見かけるのは、かなり古びた車体でエアコンもない赤バス。
路線により6.5B(約21円)か7.5B(約24円)と、運賃も他のバスに比べて安い。
ボロくてもエアコンがなくても、乗り心地は特に問題ないのでオススメ!
乗ったら
バスに乗ったら、制服を着ている車掌に運賃を支払う。車掌は金属製の細長い運賃箱をカチカチ鳴らしているので、すぐに分かるはず。
こちらから払いにいかなくても向こうから来てくれるので、車内で待っているだけでOK!
タイ語しか通じない場合が多いが、身振り手振りで運賃を教えてくれる。
運賃を支払うと領収書がもらえるので、バスを降りるまではキチンと保管しておく。たまにバスの乗り換えを指示されるので、そのときに領収書の提出を求められる。
降りるとき
日本と同じように、目的のバス停が近づいたら天井かドア付近にあるボタンを押す。
ただし、バス停には名前もなく車内放送もないので、ボタンを押すタイミングに結構困る。
バス停の間隔が短いので、たいていは多少乗り過ごしても問題ない。
地図を持っているか目的地をタイ語で伝えることができれば、着いたら車掌に教えてくれるようにと頼んでおくのも手。
◆おわりに
土地勘もなく、現地語も分からず、最初はとにかく不安なバンコク市内の路線バス。
なんだかんだで、つい英語の通じるタクシーに乗ってしまうのだけれど、時間的にもコスト的にも楽しさ的にも路線バスはオススメです!
現地人の足として使われているからこそ、バスはローカルの暮らしが垣間見える。
そんな暮らしが覗けるからなんだと思うし、実際に覗けたのはタイのビジネスアワーは朝の7時から夕方の3時までなんだってことくらいだけど、でもそれってちょっと楽しいよね!
ガイドブックに載っていない情報を見つけることもまた、旅の醍醐味。
最初は怖い路線バスだけど、慣れれば簡単で便利! 挑戦してみる価値は充分アリ!!
◆おまけ
実は、バンコク市内を走る路線バスは無料で乗れる場合もある。
バスの前面に置いてある青地のサインボードに何かしら書いてあるバスが、たまに街中を走ってます。
これはタイの国費で走っているバスで、乗車料がなんと無料!
といっても、もともと7B(約21円)程度で乗れるので、よほど貧窮していなければこのバスを狙って乗車することはないだろう。見つけたらラッキーと思うくらい。
わたしも一度だけこの無料路線バスに巡り会うことができて、外国人旅行者でも乗車OK! 遭遇率低めなので、見かけたら記念に乗ってみてはいかが?