POPEYEのインタビュー特集に興奮した!
ファッションやスポーツ、経済、グルメ、旅行、カルチャーなどなど。一口に雑誌といっても本当に多くのジャンルがあるけど、わたしが好きなのはインタビュー雑誌だ。(ごめん、そんなジャンルないかも。)
SWITCHとか東京グラフィティなんかが有名どころではないでしょうか。
有名人でも一般人でも誰でもいいんだけど、とにかく『人の背景』を掘り下げている雑誌が好き。自分とは違う考え方や価値観を知ることは面白い。
一回自分でもやってみようと思って『あなたが旅をする理由』を聞いて回ったことがあります。インタビューって本当に難しくて、協力していただいた人たちにはすごく感謝しているけど、とても人のコアな部分を引き出して書くことはできなかった。そもそも、知らない人に声をかけるだけで精一杯だったな。
それで、なんでこんな前置きなのかというと、雑誌『POPEYE』の今月号『二十歳のとき、何をしていたか? 』というインタビュー特集にちょっと興奮しているからです。
クリエイターや俳優、モデル、スポーツマンなど、33名の著名人にハタチの頃を聞きまくる。表紙に連なる名前に、まずはドキリ。ページめくる前から読み応え〜
自分のハタチ、つまり去年の自分を振り返りながら読んでいたけど、著名人といえども大したことないなあと思ったり、逆にすごい人は昔からすごかったんだなあと思ったり。でも、みんな人生にドラマがあるんだなと。
平野紗季子さんとか朝井リョウさんとか、年が近い人の話は読んでいてやっぱり面白かったです。自分の好きなものが早いうちに見つけられたら最高だよな。
結構グッときたのが、19歳と10か月のときに思い立って日本一周を始めた俳優・満島真之介さんのインタビュー。
彼は自転車に乗りながら一人でハタチを迎えている。誕生日の前日までは土砂降りが続いていて心も体もボロボロだったが、その日だけは雲一つない快晴。自分を応援してくれた人たちのことが頭にたくさん浮かんできて、胸がいっぱいになったという。
すごくドラマチックで憧れます。
わたしもハタチの誕生日のときに自転車で一人旅をしていたから、この話はとても身近に感じました。
といっても、スケールは日本一周に全然及んでなくて、記念すべきハタチの誕生日に何かしてやろうと、輪行で広島に行ってしまなみ海道を渡って四国あたりをグルグルと周っていただけ。
だからなのか彼のようなエモさは全くない自転車旅だったが、誕生日は因島で出会った気の良いお兄ちゃんたちにピザをご馳走になって、それはそれで楽しい思い出。大変なこともあったけど、助けてくれる人は意外といるし、人の縁は尊いなと。
おわりに。
もう少しコミュ力を磨いてインタビューブログに再チャレンジしたい。
今考えているテーマは『普通の人』。世の中では一般人と呼ばれている人にだってドラマはあるはずで、それが結婚式のスピーチや飲み屋で聞く『オジサンの武勇伝』で終わってしまうのはもったいないなと、たまーに感じています。モヤモヤと考えていることだけど、誰かの魅力を引き出して、誰かに伝えて、誰かの憧れを作れないかなって。
なんかそんな感じの何かがやりたいなあ。
ことし面白かった雑誌を二冊
今年も残すところあと二日。
12月から始めている就活では『雑誌を年間200冊読んでます! 』なんて言ってみてはいるものの、面接官に『だから何! 』と返されてだんまりを決め込んでいます。
だから何なんて言われてしまえばそれまでですが、せっかくなので今年面白かった雑誌を二冊紹介しようと思います。
1.ケトル
まずは『ケトル VOL.34』。12月号のEテレ特集です!
わたしは中学生くらいまでは熱心なテレビっ子だったのですが、高校生になり部活にアルバイトにと夢中になるものを見つけてからは、1時間番組を観ていると1時間が過ぎることに気づき(当たり前だ)、テレビをほとんど観ていませんでした。
しかし、ケトル12月号のEテレ特集。NHKはたしかに『ドキュメント72時間』や『ニュースチェック11』、『プロフェッショナル 仕事の流儀』とチラチラ気になっていた番組はあるなと。
それらは、いわゆる『1チャン』のNHK総合テレビですが、どうやら最近は『2チャン』のEテレ(NHK教育テレビ)も面白いらしい。つい『つくってあそぼ』や『ピタゴラスイッチ』に夢中だった小学生時代を思い出して買ってしまいました。
特集内容はEテレの知られざる歴史や過去の名作、注目番組の紹介。制作者・出演者へのインタビューをもとに、流し見をしているだけでは気づかなかった番組作りの情熱が掘り下げられていたから『なるほど、Eテレ見てみよう』を連発!
特に読み応えがあったのは、長寿番組『きょうの料理』を取り上げた記事です。
25分で3品を紹介する料理番組にも関わらず『塩むすび』の作り方を15分もかけて解説した伝説の放送回。ふだん料理をしないわたしでも1分とかからず作れるおにぎりを、なぜ15分かけて作ったのか。クックパッドでレシピを検索する今だからこそ伝えなければいけない『料理番組の使命』がそこにはあった……。
この記事を読むためだけでも、ケトルの12月号は買いです。
2.Toss!
次に紹介したいのが『Toss! 』というライフスタイル誌。雑誌の紹介といいつつ、こちらは実はウェブメディア。毎週月曜日にLINEに届く縦スクロール型雑誌なのです!
LINEのアプリで、その他→公式アカウント→『Toss! 』を検索→友達追加をするか、こちらを開いてみてください。すごく未来的……!
少し前にキュレーションメディアが大炎上。そして最近のネットにはクソコンテンツが溢れていることも事実。
その点、『Toss! 』はボリュームこそ5分で読めてしまうものの、キチンと作り手の熱量が感じられるウェブメディアです。しかも無料! 課金したい……。
ちょうど先述のケトルにも少しだけ取り上げられていて、CLASSY. など遠すぎる紙メディアにもMERYのような若すぎるウェブメディアにも頼れない、ハザマ世代のアラサー女性向けメディアを目指しているそうです。
もちろん男性のわたしにとっても面白い読み物なのですが、それ以上に新しい雑誌の読み方への期待でワクワクしてしまいます。
たしかに、HOUYHNHNMやFeedlyで読むNYLON JAPANなど、紙の雑誌を読んでいるような宝探し感とウェブメディアならではのサクサク感を両立しているメディアはこれまでもありました。でも、それがスマホ使用頻度1位のアプリ内で完結していることが最高。
TwitterやFacebookでブイブイいわせているバイラルメディアのような感覚で雑誌が読める!
『Toss! 』は本当にもっと話題にならないかなぁと思っています。
水面下で話題なのか、なぜだかググっても情報が全く出てこないのが惜しいところ。それでも頑張って調べたところ『Steal me! 』という似たようなメディアを見つけました。こちらもオススメです。
dマガジンの微妙さに裏切られ、ゴミ記事ばかり出すキュレーションメディアにモヤモヤが止まらず、やっぱり今日も重たい雑誌を持ち歩くのか(満員電車で気合い読み)と諦めていたとき、ついに見つけた星! 早く男性向けコンテンツも作って欲しい!!
まとめ
2016年の面白かった雑誌を紹介する記事なのに、直近のものばかりになってしまいましたね。
一応、候補として今年創刊した『MERY』やら『Maybe! 』やらを挙げようと思いましたが、記憶は新しい方が鮮明ということで。
旅祭2016でインタビュー! 『Youはどうして旅に出た? 』
最近の悩みは『なんで旅行してるんだっけ』ということ。
厨二病のようだが割とシリアスな問題で、今まで色々な場所に出掛けているけど、それって本当に楽しかったんだっけ、お金のかかる趣味だけど見合ってるんだっけと考え始めてしまった。
振り返ると観光スポットを眺めていてもあまりテンションは上がってないし、それより東京で食べている時間の方がいいなと。
この夏もほぼ惰性で旅行の計画を立ててしまったから、これは良くない。
このまま旅行に行くとモヤモヤ楽しめない気がします。
分からないことは人に聞くのがイチバン。
『旅祭2016』という野外フェスに参加して多くの旅好きに出会うことができたので、『あなたが旅をする理由』を聞いてみました。
今回は、そんな感じのインタビュー記事です!
みなさん、ご協力ありがとうございました!
Q.あなたが旅をする理由
ダイスケさん(大学生)
・ムダだから
現在、ヒッチハイクとキックボードで日本一周中! 行きたい場所がある訳ではなく、たくさんの人に会いたいから日本を一周している。
意味がないからこそ旅をする。受験や部活とは真逆の、目的のないことをたくさん経験したい。点と点がいつか線になるはず。
ユカリさん(事務職)
・価値観を共有したい
旅をすると文化の違いを感じることができる。あと、自分が外国人として扱われることが好き。
ショウコさん(中高一貫校教諭)/サトコさん(高校教諭)
・知らないことを知るため(ショウコさん)
授業で生徒に勉強を教えていると、いつの間にか何でも知った気になってしまう。旅に出ることで、まだ知らないことがたくさんあると確認できる。
・自然を感じたいから(サトコさん)
10代のときは観光地を巡るだけでも楽しかったが、20代になって発展しているモノに飽きてしまった。自然のなかでぼーっとしているだけで満足するようになった。年齢を重ねるごとに旅の楽しみが変わるから、これからが楽しみ!
マナエさん(看護師)
・見たことないものが見たい
SNSで旅行の写真をよく見るけど、直接見たほうが絶対に感動する。旅をする過程が大事。行動してみないと分からないことがたくさんある!
ツヨシさん(建設業)
・戸井十月さんに憧れて
テレビで戸井十月さんを特集している番組を観て旅がしたいと思った。今一番行きたいのはヨーロッパ。
アライさん(会社員)
・友達がたくさんできるから
東日本大震災で『いつ死ぬかわからない』と感じたことをきっかけに、勤めていた広告代理店を辞めて世界一周旅行をした。普通に暮らしていたら出会えない、幅広い年齢・国籍の人と友達になることができた。同じ目的を持っている人と知り合えることが旅の醍醐味。
長い期間日本を離れていると帰りたくなることもあったが、その度にモチベーションを得ることができた。決めたことだから最後までやり通したかった。