【五日目】自転車で瀬戸内海を二周しました
8月12日
小雨。
これから本降りになる予報。
しかも、自転車の前輪がパンクしていた。ツイてない
とりあえず、カプセルホテルの近くに自転車屋さんがあったので開店するのを待つ。
朝ごはんを食べに行くことにした。
もちろん、うどん。
早朝から開店している『さか枝』は40種類もの天ぷらが置いてある。
たまごの天ぷらが美味しそうだったので、それをトッピングに朝うどん。
あっさりとした出汁で、すすっと食べられる。天ぷらは40種類すべて80円だ。
市内を観光。
エッジ効きめの香川県庁。
建物の中もかっこいい。県庁らしくない
広島平和記念資料館や国立代々木競技場、東京都庁を設計した丹下健三によるモダンな建物。
ふらふらと見学していると、自転車屋さんの開店時間になった。
本当はタイヤごと替えなければならないらしいが、お金がないので応急処置だけ。
今日は近くの港からフェリーに乗って、直島という瀬戸内海に浮かぶ小さな島に行く予定。本当は小豆島などにも行きたかったが、雨のため断念。
船の時刻表を調べると、2時間ほど暇で、もう少し市内観光をする。
面白いものを探してぶらぶらしていると、シュッとしている建物を発見。
今はもう閉鎖してしまった体育館。これも丹下健三が設計。
香川県ってうどんだけじゃないんだなと少し思ったけど、そんなことはなかった。昼もうどんに決まっている。
そろそろ普通のうどんに飽きてきたので、変化球に挑戦。
『手打十段うどんバカ一代』は和製カルボナーラのような創作うどん。
これが釜バターうどん。
バターのコクとモチモチ麺、まろやかな生卵とアクセントになる黒コショウ。大好きだ!
これで香川県にきてから4杯うどんを食べたが、どれも個性的で美味しかった。うどん濃度120%
時間になったので、高松港からフェリーに乗る。
この時は少し雨が止んでいた。チャンス
晴れていたら空も海もきれいな青なんだろうな。
直島の宮浦港に到着。
玄関口からモダン。
直島は2010年に開催された瀬戸内国際芸術祭で中心となった島。
まず向かったのは、地中美術館。
瀬戸内の美しい景観を損ねないように建物全体が地中に埋没されているらしい。館内の撮影が禁止されていたので外観だけ。
安藤忠雄さんという人が設計した建物内に、印象派を代表する画家であるクロード・モネの作品などが展示。
次に向かったのは、ベネッセハウスミュージアム。
またまた館内撮影は禁止だったので、写真はない。でも、ここはすごく良かった。
ブルース・ナウマンのネオンを用いた作品『100生きて死ね』やジョナサン・ボロフスキーの『3人のおしゃべりする人』はずっと見ていたかった。
雨が強くなってきたが、屋外にも作品がある。
雨と海と黄色いカボチャ。
古い家屋や神社など空間そのものを作品化した『家プロジェクト』にも行きたかったが、雨がヤバいので諦める。小豆島にも行けなかったし、本当に天気なんなの!
銭湯で今後の方針を決めることに。
宮浦港の近くにあるアートな銭湯『I♡湯』。
外観も相当イケているが、浴場もすごかった。
お湯に浸かりながら、明日どうするか考える。考えて、おじいちゃんの家に帰ることに決めた。
小豆島や豊島、犬島といった瀬戸内海の島々を巡りたい気持ち49%。そろそろ疲れたなという気持ち51%。激しい戦いだった
宮浦港からフェリーに乗って宇野港へ。そこから、とりあえず電車に乗って岡山駅に行く。
最後の輪行。自転車旅と銘打っているのに電車での移動が多すぎたかな。
岡山駅に到着。
夜ご飯に岡山名物、デミカツ丼を食べに行く。
ラーメンとセット。デミカツ丼は、洋風カツ丼な味。
山陽本線に乗っておじいちゃんの家へ。
東京行きの新幹線の切符を四日後に予約しているので、それまでカントリーライフを楽しもうかな。
今回の瀬戸内海を自転車で一周する旅は、計画がゆるゆるで大分困った。だけど、色んな人に助けられて大成功!
ありがとうございました