ゆるゆるバックパッカー東南アジア一人旅 ラオス編
◆ラオス
【滞在日数】7日間
【都市】フアイサーイ・パークベン・ルアンパバーン・バンビエン
タイの次に向かった国はラオス。山がちの地形や控えめで大人しい国民性は、どこか日本と似ているかも。
タイのチェンマイから254B(約813円)の国際バスに乗り、陸路で国境を越えて入国。
最初に到着した街はラオスのほぼ最西端に位置する、フアイサーイというところ。ここから東へと進み、国を横断してベトナムに行く計画!
この記事では、スローボートというメコン川を丸二日かけて下る船旅と2つの都市を紹介します。
スローボート
今でもラオス人の暮らしと密接に関わるメコン川は、東南アジアを代表する河川で世界10番目の長さを誇る。
今回の旅行では、フアイサーイから世界遺産の街ルアンパバーンまでスローボートという船でメコン川を下り移動した。
スローボートはその名の通りのんびりと川を下る船で、放牧されている水牛や岸辺で遊ぶ子供たちといった、のどかな川辺風景を眺めながら旅をすることができる。
目的地のルアンパバーンまでは丸二日。
終盤はメコン川の景色に飽きていた気もするが、船内で弾む会話や彼方に落ちる夕陽、そして『何もしない』という最高に贅沢な時間を過ごせます。
運賃は220000K(約3013円)で、昼出発便のみ。チケットは朝の8時からパークベンの船着き場で売られています。
小さな街だからどこに宿泊していても船着き場までは歩いて行ける。そのため、ゲストハウス等で販売している正規料金ではないチケットを買う必要はないと思います。
スローボートに乗っているのは、欧米人バックパッカーが多い。
こちらもタイで乗った寝台列車と同じく、おしゃべりをする意外の娯楽がないので、色んな人と仲良くなれる!
船内後方にスナックやジュースを売っている売店があるので、食べ物にも困らない。ちょっぴり高めの値段設定なので、乗船前にサンドイッチや水を買っておくと良いかも。
丸二日の船旅といっても、ずっとスローボートに乗っているわけではありません。
夕方頃にパークベンという川沿いの街に到着するので、ここで一泊して翌朝ルアンパバーンに向けて再度出発する。
フアイサーイよりもさらに小さな街なので、同乗した旅行者と顔を合わせる機会も多く、一緒に夜ごはんを食べたりお酒を飲んだり!
二日目の出発は8時半で、昨日と同じように船内でのんびりとした時間を過ごします。
本を読んでお昼寝をして、一通りおしゃべりが終わった夕方頃にはルアンパバーンに到着しているはず。
非常にゆっくりとしたペースで川を下るスローボートの船旅は、好き嫌いが分かれると思います。でも、この時間も旅行ならでは。ぜひぜひ、メコン川の雄大な流れに身を任せてみて。
ルアンパバーン
ユネスコによる1995年の世界文化遺産登録以来、多くのメディアに紹介されるルアンパバーン。ラオスといえばこの街を思い浮かべる人も多いでしょう。
一泊二日の滞在予定だったので、街に到着した夜にすぐ次の目的地に向かう長距離バスのチケットを買い、翌朝から行きたいところを絞って観光した。
まずはオレンジの行列!
これは托鉢と呼ばれる市民が仏教への帰依を示す行事で、早朝からオレンジ色の僧衣を着た僧侶が喜捨を求めて街を歩く。
行事自体はラオス全土で行われていますが、ルアンパバーンは寺院の数が多いため規模が大きいです。
僧侶の行列とお祈り熱心な市民たちは、無宗教国家の日本ではまず見ない光景。改めて文化の違いを感じました。
パシャパシャ写真撮ってしまって、申し訳ない。
昼からは船でメコン川を上って、郊外のパークウー洞窟へ。
ここは川に面した切り立った崖にくり抜かれた洞窟で、内部には4000体以上の仏像が置かれています。
あとは市内に戻ってランチを食べて、街を散策して、夕方には長距離バスに乗り込み次の街へ。
ルアンパバーンは日本で例えると京都のような雰囲気。市街地自体が世界文化遺産として登録されているので、散歩をするだけでも充分に楽しむことができました。
郊外に行けば酒造りの村やマイナスイオンたっぷりの滝など、今回は訪れることができなかった観光スポットがたくさんあったので、もう少し滞在しても良かったかも!
バンビエン
首都のビエンチャンや観光客に人気のルアンパバーンと比べて、バンビエンは知名度が低くガイドブックにもあまり情報が載っていません。
確かに豪華なホテルや歴史ある建造物、大規模なナイトマーケットなどはありませんでしたが、その代わりに雄々しい岩山とナムソン川という清流に囲まれた街でスローな時間を過ごせます。
今回の東南アジア一人旅で一番好きな街はバンビエンかもしれない!
特にお気に入りだったのがこの街のレストラン。
どこに行ってもクッション付きの座敷で靴を脱いで家みたいにくつろげるから、だらだらするのにピッタリ。
川沿いに店を構えるレストランだと必ず景色の良いテラス席があるので、みんな読書をしたり景色を見たりと、のんびり過ごしていました。
もちろん、美味しいラオス料理もたくさん食べられます。
迷ったらサンドイッチが間違いない!
フランスパンをまるごと一本使い、肉や野菜がこれでもかというくらい挟まれているのに、どこのお店も値段はだいたい15000K(約205円)くらい。
バンビエンは自然を生かしたアクティビティも多く、ブルーラグーンというエメラルド色の池に行って泳いだり、気球に乗って空から街を眺めたりしました。
結局、バンビエンにはハマりすぎて四泊。
ブログには書ききれなかったけど、泊まったゲストハウスはバンガロー式でワクワクが止まらなかったし、夜はどんちゃん騒げるバーがたくさんあって楽しかった!
◆まとめ
東南アジアの国ってどこものんびりとした空気だけど、ラオスは特にゆっくりとした時間が流れていて穏やかな気持ちになる。
バックパッカーが観光や文化交流など本来の目的を忘れて、一つの土地にダラダラと長期間留まることを『沈没』というらしい。
あまり良い意味では使われない言葉だが、今回の旅行を振り返ってみて、ラオスで沈没するのも良かったなぁと。
必ずしも楽しい毎日ばかりではない。慣れない環境で、精神的にも身体的にもいつの間にか疲れが溜まってしまう。
でも、ラオスの独特なゆるさのなかでのんびりとしていれば、絶対に元気をチャージできる!
短い滞在だったが、ラオスに行けて良かった!