ベッドタウン・ボウイ

渋谷から田園都市線で20分の郊外に住む大学生日記。

ことし面白かった雑誌を二冊

 

今年も残すところあと二日。

12月から始めている就活では『雑誌を年間200冊読んでます! 』なんて言ってみてはいるものの、面接官に『だから何! 』と返されてだんまりを決め込んでいます。

だから何なんて言われてしまえばそれまでですが、せっかくなので今年面白かった雑誌を二冊紹介しようと思います。

 

1.ケトル

まずは『ケトル  VOL.34』。12月号のEテレ特集です!

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わたしは中学生くらいまでは熱心なテレビっ子だったのですが、高校生になり部活にアルバイトにと夢中になるものを見つけてからは、1時間番組を観ていると1時間が過ぎることに気づき(当たり前だ)、テレビをほとんど観ていませんでした。

 

しかし、ケトル12月号のEテレ特集。NHKはたしかに『ドキュメント72時間』や『ニュースチェック11』、『プロフェッショナル 仕事の流儀』とチラチラ気になっていた番組はあるなと。

それらは、いわゆる『1チャン』のNHK総合テレビですが、どうやら最近は『2チャン』のEテレNHK教育テレビ)も面白いらしい。つい『つくってあそぼ』や『ピタゴラスイッチ』に夢中だった小学生時代を思い出して買ってしまいました。

 

特集内容はEテレの知られざる歴史や過去の名作、注目番組の紹介。制作者・出演者へのインタビューをもとに、流し見をしているだけでは気づかなかった番組作りの情熱が掘り下げられていたから『なるほど、Eテレ見てみよう』を連発!

 

特に読み応えがあったのは、長寿番組『きょうの料理』を取り上げた記事です。

25分で3品を紹介する料理番組にも関わらず『塩むすび』の作り方を15分もかけて解説した伝説の放送回。ふだん料理をしないわたしでも1分とかからず作れるおにぎりを、なぜ15分かけて作ったのか。クックパッドでレシピを検索する今だからこそ伝えなければいけない『料理番組の使命』がそこにはあった……。

この記事を読むためだけでも、ケトルの12月号は買いです。

 

2.Toss!

次に紹介したいのが『Toss! 』というライフスタイル誌。雑誌の紹介といいつつ、こちらは実はウェブメディア。毎週月曜日にLINEに届く縦スクロール型雑誌なのです!

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LINEのアプリで、その他→公式アカウント→『Toss! 』を検索→友達追加をするか、こちらを開いてみてください。すごく未来的……!

 

少し前にキュレーションメディアが大炎上。そして最近のネットにはクソコンテンツが溢れていることも事実。

 

その点、『Toss! 』はボリュームこそ5分で読めてしまうものの、キチンと作り手の熱量が感じられるウェブメディアです。しかも無料! 課金したい……。

ちょうど先述のケトルにも少しだけ取り上げられていて、CLASSY. など遠すぎる紙メディアにもMERYのような若すぎるウェブメディアにも頼れない、ハザマ世代のアラサー女性向けメディアを目指しているそうです。

 

もちろん男性のわたしにとっても面白い読み物なのですが、それ以上に新しい雑誌の読み方への期待でワクワクしてしまいます。

たしかに、HOUYHNHNMやFeedlyで読むNYLON JAPANなど、紙の雑誌を読んでいるような宝探し感とウェブメディアならではのサクサク感を両立しているメディアはこれまでもありました。でも、それがスマホ使用頻度1位のアプリ内で完結していることが最高。

TwitterFacebookブイブイいわせているバイラルメディアのような感覚で雑誌が読める!

 

『Toss! 』は本当にもっと話題にならないかなぁと思っています。

水面下で話題なのか、なぜだかググっても情報が全く出てこないのが惜しいところ。それでも頑張って調べたところ『Steal me! 』という似たようなメディアを見つけました。こちらもオススメです。

dマガジンの微妙さに裏切られ、ゴミ記事ばかり出すキュレーションメディアにモヤモヤが止まらず、やっぱり今日も重たい雑誌を持ち歩くのか(満員電車で気合い読み)と諦めていたとき、ついに見つけた星! 早く男性向けコンテンツも作って欲しい!!

 

まとめ

2016年の面白かった雑誌を紹介する記事なのに、直近のものばかりになってしまいましたね。

一応、候補として今年創刊した『MERY』やら『Maybe! 』やらを挙げようと思いましたが、記憶は新しい方が鮮明ということで。