ベッドタウン・ボウイ

渋谷から田園都市線で20分の郊外に住む大学生日記。

占いの効用

 

しいたけさんという占い師がいて、彼がヴォーグ・ガール・オンラインで毎週月曜に更新する「しいたけ占い」というものを最近知った。バイト先の若い女性社員の方がすごく当たると言っていたので、みてみた。

 

“今の獅子座は「チャレンジすること」に絶好の機会があります。”

(ヴォーグ・ガール・オンラインの「しいたけ占い」より)

 

今週の獅子座は、挑戦することに運がついているらしい。

たしかに今週はチャレンジしたい気持ちだった。それを見透かしたのか、そもそも今週はチャレンジしたい人の星に生まれていたのか、どちらにせよ背中を押された気分だ。

 

占いに興味を持ち始めたのとは別に、縁があって高田馬場にある「預言カフェ」というところに行った。
ここでは飲み物を注文すると預言が無料でいただける。特に何かを打ち明けて「どうこうした方が良いでしょう。」なんて言われる訳ではなく、コーヒーを啜っていると突然目の前に座ってくる店員から、神の愛の言葉を拝聴するのだ。

 

僕は山田孝之似のお兄さんからポジティブの塊みたいな預言をいただいたのだが、結局ここでも「主はあなたにもっと大きなステージを任せる」と言われてしまった。

占いと預言は似て非なるものらしいが、これまた背中を押された気分になった。

 

こういったスピリチュアルな類が今のマイブーム。次は横浜中華街の手相とバイトの後輩に勧められたタロットに行くつもり。

別に未来を知りたい訳ではなく、勇気や励ましを得たい訳でもない。僕はただ純粋に占いの効用が知りたいのだ。

 

星占いなんて世界人口74億人を12星座に分けて占っている(ほんとうに大雑把だよね! )のに、どうして女性誌の後ろの方には毎月連載しているのだろうか。

タロットって素人がやっても当たるらしいけど、占われた方はそれで納得するのだろうか。

今のところは、ライトな「ふーん」のためにみんな楽しんでいるのだと捉えているけど、占いとはこのような嗜み方で良いのでしょうか。


少しチキンハートな気がするんです。得体の知らないものを信じない臆病な心はカッコ悪いなと。

この前、10年ぶりくらいに海に入ったら、底が見えない深みどり色の海が怖くなってしまい、100mくらい沖に行ってすぐ浜辺に戻ってきちゃったんですけど、これは占いを信じない心と同じだなと。

 

ほら、占いって不安になるようなことだったり不幸な未来については言わないじゃないですか。なんだかんだほとんど前向きなことだけ示していて、それなら全幅の信頼を寄せて言われた通りに行動してみるのも良いんじゃないかなと思ったりするんですよね。

 

思考停止で平和な世界~(やっぱりチキるのである。)

小松菜奈を妬み憧れ、わが人生。

 

僕、今年で22歳になる平成7年生まれなんですよね。

大学にも通っていて、今は4年生。おかげさまで先月に就職活動を終えて、卒業までのあと半年は遊ぶぞぉ~~↑↑ って感じのすごく普通の大学生。

 

同じ7年生まれに、小松菜奈ちゃんという女優がいる。

テレビ・映画・雑誌と様々なメディアで活躍する、スーパー美少女の小松菜奈ちゃん。映画『沈黙 -サイレンス-』では、主人公のアンドリュー・ガーフィルドに瑞々しいキュウリを差し出す役でハリウッドデビューを果たした、みんな大好き小松菜奈ちゃん。

テレビで、映画で、雑誌で彼女を見るたびに僕はいつもこう思う。

 

小松菜奈になりたいなぁ。』

 

僕たち(※僕と小松菜奈)は、同じ星の下に生まれ同じだけの時間を過ごしてきたはずなのに、一方は親とバイト先と友達とを合わせてせいぜい100人くらいからしか存在を認知されていない名もなき一般人で、もう一方は日本人なら誰もが知る小松菜奈

 

これは、どういうことだ、ほんとうに。

小松菜奈小松菜奈になるための努力をこの20年余していたとすれば、僕は彼女になるための努力を全くしてこなかったのだから当然の結果であり、受け入れるしかない事実だ。

だけど、だけど。

 

せめて小松菜奈という存在に負けないものを何らかの形で社会に残せるようにと就職活動は頑張った。個の力で勝てないなら組織で勝負するしかないのでできるだけ影響力の大きい企業で働けるように、会社の力を借りていつか自分が小松菜奈と同じくらい社会に深い爪痕を残せるようにと、ガシガシ就活をした。

インターンシップに行って自己分析をしてOB訪問をしてエントリーシートを書いて面接をして、その甲斐あってようやくなんとかそういう会社に滑り込んだ。

春からワクワクピカピカいっちねんせい♪

だけども。

 

たまに自分の選んだ道、頑張らなかったこと、諦めた何か、いつまでも足りない勇気、そういうのを全部まとめてギュっとした『人生』みたいなやつが怖くなる。

平成7年生まれと言えばハヤカワ五味、山科ティナ、はましゃか、Tehu、マドジャス……いつもインターネットですごいなぁと拝見している人たち、それから『世界の服飾工場見てくるぜ! 』ってぴゅーっと世界一周してきちゃう人、『俺が世論だ』なんて言って逆に吹っ切れている人、『歌手になりたい』ってスクールに通って本当にテレビに出ちゃう人、もう他にもたくさんいるんだけど、そんな自分の友達たち。

いつまでも勝てねーーーと思っていて。

 

小松菜奈ちゃんとインターネットの人たちに関しては、話したこともなければ会ったこともない、いわば隣の隣の隣の芝生が青いだけなんだけど、僕はいつまでこの劣等感というか妬みというか憧れというか変身願望のようなものに振り回されるのだろうか。

 

A.青春が続く限り(?)

金沢に行くなら『新竪町商店街』がオススメ!

 

もともとの出会いはたまたまで、

そのころは旅行のキュレーションサイトがたくさんあったから、インターネット小僧の僕も、いつもはそれを頼りに現地で旅行プランを立てていたんだけど、

その時は帰りの夜行バスの都合で一日しか滞在できないことから、たくさんググって『マイベスト観光プラン』みたいなのを作る時間がなく、るるぶトラベルか町案内のフリーペーパーが欲しいなあと地元の古本屋を探して訪れたのがきっかけだった。

(ちなみに経験則だが、古書の旅行本は以前の持ち主が残した跡を見ればとりあえず行くべきだいたいの場所を知ることができるので、手に入れるとすごく楽なのだ。)

 

それで、何に出会ったのかというと『新竪町商店街』という小さな懐かしい感じの商店街なのだけれど、このブログではそれについて紹介しようと思っていて、

ググって行ったオヨヨ書林という古本屋さんがその町にあって、結局ガイドブックもフリーペーパーも見つからなかったが、

周りの、青山の骨董通りのような高円寺と阿佐ヶ谷の間のような、落ち着いているけど何かありそうな雰囲気を好きになって、一日の大半をそことそこの周りで過ごしたから、レビット博士が言っていた『ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である』は、まさにその通りだと思ったし、結果的には大満足だった。

 

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『新竪町商店街』は片町という繁華街のはずれにある。

片町がどこかというと、金沢城から南東に20分ほど歩いたところにあるのだが、それはまあ金沢に行けばだいたいそこに行くことになるので、心配しなくても大丈夫だろう。

 

石川出身の友達によると東京でいう原宿のようなファッションストリートらしい『竪町商店街』を奥に進み、大きな道路を一本渡るとそこからが『新竪町商店街』だ。

『新』と付くわりにはこちらの方があきらかにさびしくて、なんだかおかしな気持ちになる。

 

商店街には古本屋のほかに、加賀野菜など全国の珍しい野菜を扱う八百屋やおしゃれな雑貨屋があり、

その中でもいちばんにオススメしたい『GARYO』という古着屋は、ニューヨークで買い付けしたというド渋な服が売られていて、僕はバックパックだったから荷物は増やせないと、じっくり選んでブルックスブラザーズのチノパンを買った。

 

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裾上げをしてもらっているときにこの町に行きついた経緯を話していたら、女性の店主が『そらあるき』というZINEを一冊くれて、

近くの『フェルメール』というアンティークショップに、読むガイドブックと称して金沢のガイドブックを作っているおじさんがいるから、せっかくだったら話を聞きに行ってみたらと教えてくれたので、こちらも紹介してもらった洋食屋でハントンライスを食べてから足を運んでみた。

 

ヨーロッパで仕入れをしているのだろうか、個性的なアンティークがずらりと並ぶお店に入ると『そらあるき』の編集長でもあるオーナーの塩井さんに声をかけられた。海外を周っていたときの話や奥深い能登半島の話をしてくれたあとに、店にある分だけのバックナンバーを譲ってくれた。

 

東京に帰るバスでパラパラとめくっていると、読むガイドブックというだけあり文字がびっしりと並んでいて、普通の旅行情報誌にある広さとか網羅性とはまた違う、語ることでしか案内できないだろう金沢の魅力をたくさん知ることができた。

たとえば、町の看板特集や香林坊ビッグイシューを売っている人が書くコラムなど、ただ21世紀美術館兼六園に行くだけでは楽しみ尽くせないような魅力を感じた。

 

ああ、就活がおわったら、これを持ってもう一度金沢に行きたいなあ。