ポパイっこを卒業します
4月から晴れて社会人となりました。ゴールデンウィークは最強ですね。
こう、ライフステージが変わるというか、節目というか、とにかくタイミングがあればやらないとなあと思っていたことがあります。
学生時代は毎月欠かさず読んでいた雑誌『POPEYE』からの卒業です。
はじめて手に取ったのは部活動に明け暮れていた高校生のとき。
高校生向けっぽい雰囲気のくせに、自分の住む世界とあまりにもかけ離れていました。知らないし高すぎる服のブランドなど、読んでも全く頭に入ってこないのですが、つい表紙が気になって毎月書店でパラパラと立ち読みをしていました。
本格的に『POPEYE』を読むようになったのは大学に入ってから。高校生のときと比べるとちょっぴり広い世界で、服や音楽、映画に詳しい人とも話すようになり、わたしもだんだん染まっていたのでしょう。
こうなってからは毎月10日が楽しみで、本棚代わりのファイルボックスはどんどん増えていきました。
表紙の女の子に毎年ドキドキするガールフレンド特集、こんなところがあったのかといつも驚かされる東京特集、去年はなかったけど冒険心がくすぐられる旅行特集……。ぜんぶぜんぶ大好きです!
だけど、そろそろポパイっこを卒業しなきゃなあと思うこともあって。
長く読んでいると、あの雑誌が定義する“シティーボーイ”とはなんだろうと考えることがあります。
はじまりは一昨年『WWD』のインタビュー記事で当時の編集長が“向上心のある男の子がシティーボーイ”と定義していたのを読んでから。ずっと『POPEYE』の読者であり続け、そこから吸収したものだけで作られる自分は、はたして“シティボーイ”なのだろうかと考えるようになりました。
ルーツに答えを求め学生最後の卒業旅行で旅したのは、創刊号特集だったアメリカ・カリフォルニア。
スケートパークでは小学生くらいの女の子が楽しそうに滑っていたり、大学に行くとちゃんと勉強をしている学生ばかりだったり。
なるほど、創刊スタッフたちはこの景色をみて『POPEYE』を作ろうと思ったのか、そしてこういう人こそが“シティーボーイ”なのか。
やらなきゃいけないことに追われるでもなく、その場しのぎでかっこつけるでもなく。
わたしにとって“シティーボーイ”とは『自分の好きなことに夢中な人』なのだと思います。
なれるかどうかは分からないけど、一歩目として『ポパイで読んだから、行ってみる・やってみる・買ってみる』をやめないと。
リニューアル後からずっと『POPEYE』に携わっていた前編集長の木下孝浩さんがファーストリテイリングに転職するそうですし、わたし自身、今年度からしばらく香川県で働くことになりベッドタウンボーイですらなくなるので、まあ良い機会ですよね。
本物の“シティーボーイ”になるために。
ポパイっこを卒業します。さよなら、ありがとう!
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なんとなくきりが良いので、このブログも本エントリーをもって更新を終えたいと思います。たまにアクセス数を見ているのですが、毎日たくさんの方が訪問してくださっていて、とても嬉しかったです。
3年間、本当にありがとうございました!!
【ロシア・ファッション】モスクワとサンクトペテルブルグの服屋マップ
今、世界中のクリエイティブシーンでロシアが注目されていることを知っていますか?
ファッション誌が好きで毎月いろいろな雑誌を読んでいるのですが、昨年あたりからゴーシャ・ラブチンスキ―やロッタ・ヴォルコヴァというロシア人の名前をチラホラと見かけるようになりました。二人はデザイナーとスタイリストで、調べてみると彼らがそれぞれ携わっているブランドは日本でもヨーロッパでも見たことがない独特の雰囲気。この一年でその魅力に一気にハマってしまいました。
今回の旅行では彼らを生んだポストソビエトのストリート事情について知るため、ロシアを横断しながら各地の服屋を巡っていました。
エッジの効いたセレクトショップから庶民的なセカンドハンズ、アートスペースの一角で営む新鋭気鋭のデザイナーズブランドまで。どこの店員にも日本人が来るなんて珍しいと言われましたが、ファッションの話題になると国境なんて関係なく夢中になっておしゃべりを楽しんでいました。
せっかく日本ではまだ知られていないけど現地ではホットなショップをたくさん見つけたので、この記事では首都モスクワとクリエイターの街サンクトペテルブルグから、オススメの服屋を紹介したいと思います。
モスクワ
KM20
住所:Stoleshnikov lane 2, Moscow, 125009
電話番号:+7 495 623-78-88
メモ:ゴーシャ・ラブチンスキ―を買うならここ。コラボ商品もアリ。
SV MOSCOW
住所:Malaya Molchanovka, 6 Moscow, Russia, 121069
電話番号:+7 495 215-53-51
メモ:世界的に高い評価を受けているセレクトショップ。コム・デ・ギャルソンやヨウジヤマモトなど日本のブランドが多く並んでいた。
Sputnik 1985
住所:Moscow, Pokrovka street, 19
電話番号:+ 7 968 604-11-21
メモ:人気ブランドの旗艦店。デザイナーはモスクワ出身。このブランドはどのセレクトショップに行ってもよく見かけた。
Winzavod
住所:4-th Syromyatnicheskiy lane, 1, bld. 6, Moscow, Russia
電話番号:+7 495 917-46-46
メモ:カルチャースポット。服関連ではレディースを扱うセレクトショップしかないが、カフェや雑貨店などがあり心地良い空間。
ARTPLAY
住所:10 Nizhnyaya Syromyatnicheskaya St., Moscow
電話番号:+7 495 916-77-98
メモ:Winzavod近くにあるカルチャースポット。インテリアを扱うお店があった。職人らしき人がいて蔵前のような場所。
Flacon Design Factory
住所:Bolshaya Novodmitrovskaya St., 36, Moscow 127015, Russia
電話番号:+7 495 790-79-01
メモ:こちらもカルチャースポットだが、ちょっと郊外にある。ティーンが多かった。
サンクトペテルブルグ
8 store
住所:Clothes and accessories from Russia MODUL fashion design loft 74-76 Nevsky Prospeсt, in the arch, second floor Saint-Petersburg
電話番号:+ 7 981 741-18-80
メモ:サンクトペテルブルグのなかではおそらく一番イケてるセレクトショップ。レディースがほとんどだがTシャツや小物は男性用も。オーナーが物知りで優しい。
Etagi
住所:74, Ligovsky prospekt
電話番号:+7 812 458-5005
メモ:多くの服屋やカフェが集まるカルチャースポット。若いデザイナーのショップが多く、センスの良い古着屋もある。屋上はテラスになっていてチルできる。
Flea Market at Udelnaya
住所:Subway Station Udelnaya, St. Petersburg 197341, Russia (ウデルナヤ駅すぐ)
電話番号:+7 911 171-11-18
メモ:正真正銘ロシア人のデイリーユースが手に入るフリーマーケット。アンティークや軍物をディグるなら絶対にオススメ。
(この記事は2017年10月時点での情報です)
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【西露編】ロシア横断中のツイートまとめとこぼれ話
シベリア鉄道に乗って10月のロシアを横断しました。
一ヶ月弱の滞在期間中は毎日のハイライトを1枚の写真と140字でツイートしていたのですが、当然取り上げることのできなかったこぼれ話がたくさんあります。
そこで、この記事では日々のツイートをまとめて旅行を振り返るとともに、リアルタイムでは伝えきれなかった旅の余白部分を紹介したいと思います。
(この記事は東露編からの続きです)
サンクトペテルブルグ
【ロシア旅行・16日目】
— ぽんた (@pontapple) 2017年10月19日
東側はアジアなゴチャゴチャ感があったが、サンクトペテルブルグは洗練された印象。また数珠繋ぎでポストソビエト・ユースが集まる(?)お店を探索。
写真は服に限らずロシアのカルチャーについて幅広く教えてくれた "Магазин 8" のオーナー。また行きたい! pic.twitter.com/dmlHXiqQ26
【ロシア旅行・17日目】
— ぽんた (@pontapple) 2017年10月20日
エルミタージュ美術館に行きました。展示室を全て歩くと20km以上にも及ぶと言われる巨大美術館。
今回の旅行では全く役に立っていない『地球の歩き方』に館内地図と少しの解説が載っていたので、一応持ってきて良かったなと。とにかく広いので地図がないと迷子必至。 pic.twitter.com/Fl0gUbqouL
【ロシア旅行・18日目】
— ぽんた (@pontapple) 2017年10月21日
週末はウデルナヤの蚤の市が賑わうと聞いたので行ってみた。50Lのバックパックが1500円くらいだったり、何かのリモコンが売られていたり。
衣類はファストファッションが多いものの、ロシアのレコードやアンティークのショットグラスなど掘り出しものを多数ゲット! pic.twitter.com/DlkUYeSEz3
ウラル山脈を越えてヨーロッパロシアに入りました。一つ前に滞在したエカテリンブルグも大きな都市でしたが、長くロシア帝国の首都だったサンクトペテルブルグは規模が違います。日本でたとえると京都という感じでしょうか。
写真左に見えるのはネヴァ川という主要河川。ほかにもモイカ川やフォンタンカ川、グリボエードフ運河など市中心部を縦横に河川が流れ、散歩するだけで楽しめる美しい街でした。
サンクトペテルブルグはクリエイターの活動を後押しする環境が整っていると聞いたので、4日間の滞在期間中は多くのセレクトショップや気鋭の作家が集まるアートスペースに足を運びました。
一番のオススメは古着屋やギャラリー、雑貨屋が軒を連ねるEtagiというカルチャースポット。サンクトペテルブルグ生まれのストリートブランドは一通りチェックできるし、店員は気さくで英語ができる人も多いので、ロシアンユースの間で何が流行っているのかを知ることができます。
また、週末はUdelnaya駅周辺で開かれるフリーマーケットがイチオシ。
衣類やアクセサリーはもちろん、古本、家電(の部品)、はたまた自転車までもが個人間で取引されていて、ロシア人のデイリーユースを手に入れることができます。
駅を降りるとずらーっと露店が並んでいて、規模はサンクトペテルブルグ最大級。
15時くらいから店仕舞いをはじめるところが多く、午後に行ったわたしは全てを周りきることができませんでした。
それでもお土産に1930年ごろに製造されたというアンティークのショットグラスと2枚で約100円の格安レコード(聞いてみるまで何が入っているか分からないロシアンレーベル)を買うことができて大満足。
フリーマーケットの存在を教えてくれたセレクトショップの店員によると、プロも買い付けにくることがあるらしく、個人的には全ての所蔵品を鑑賞するのに2日はかかると言われるエルミタージュ美術館よりも長くいたかった場所でした……。じっくり見て周りたい人は午前中から行くのがベスト!
一応、聖イサク大聖堂などの有名観光地にも行きましたが、歴史的に重要な建造物や絵画を鑑賞するよりも、異国の同世代が何をクールと思っていてどんなライフスタイルを送っているかを知ることのほうが身近に感じられました。
ぜひ、サンクトペテルブルグに行ったらEtagiやUdelnaya駅近くのフリーマーケット、紹介しきれませんでしたがファッションスペースのMODUL他、ロシアのストリート事情が分かる場所を訪ねてみて下さい。
モスクワ
【ロシア旅行・19日目】
— ぽんた (@pontapple) 2017年10月22日
超特急サプサン号でモスクワに到着。1万km(なんと、日本列島三つ分! )弱の鉄道旅を終えました。
今日はロシア・プレミアリーグのビッグマッチ、CSKAモスクワ-FCゼニトを観戦。会場を間違えるという大ポカをやらかし、後半の30分しか観れなかった……。 pic.twitter.com/M8BmuzCLBJ
【ロシア旅行・20日目】
— ぽんた (@pontapple) 2017年10月23日
今日は暇で、赤の広場周辺を散歩。
モスクワのゲストハウスはマンションの一室を改造しているところが多いにも関わらず、どこも看板がなくて困る。近くまでは地図を頼り、そこからは一軒一軒インターホンを押して探すしかない。ハズレだと民家だから嫌な顔をされる。ツラい pic.twitter.com/cc2m9jRNrI
【ロシア旅行・21日目】
— ぽんた (@pontapple) 2017年10月24日
奇跡と偶然と幸運が重なって、ロシアファッションウィークのランウェイを観ることができました! 完全にバックパッカーらしい身なりだったので、自分は逆にオシャレなのだと思いこむ精神力が鍛えられた。
会場外ではモスクワキッズのスナップを撮らせてもらったよ! pic.twitter.com/yA2WyizBC9
【ロシア旅行・22日目】
— ぽんた (@pontapple) 2017年10月26日
セカンドハンズからセレクトショップまで、今日はモスクワ中の服屋をチェック。有名なところだと "KM20" や "SVMOSCOW" 、アートコミューンの "WINZAVOD" と "Artplay" 、写真の "СПУТНИК1985" に行きました。 pic.twitter.com/oiEWHOcL96
【ロシア旅行・23日目】
— ぽんた (@pontapple) 2017年10月26日
最終日。雀が丘の展望台に行こうと思いましたが、フォトプリントサービスBoftの加工に凝りすぎて、そんな余裕はなく、むしろ飛行機に乗り遅れそうでした。
最後までバタバタとしましたが(メチャクチャ走った)なんとか帰国できそうです。До свидания!! pic.twitter.com/pUEQ9voZ19
旅の最終目的地、首都モスクワに到着。
極東ウラジオストクからシベリア鉄道で9297km(途中でサンクトペテルブルグに行ったから本当はもっとあるはず)を走破したと思うと、とてつもない達成感を味わうことができます。
モスクワには5日間滞在して、好きなサッカークラブの試合観戦をしたり相変わらずロシアンユースが通う人気の服屋を探したり。
そして、もうこれはただの自慢話なのですが、たまたまチケットを手に入れることができて東ヨーロッパ最大のファッションイベントMBFWRのランウェイを観てきました!
ロシアのカリスマであるゴーシャ・ラブチンスキーやバレンシアガのデムナ・ヴァザリアこそいなかったものの、多くの雑誌やファッショニスタから熱い視線を注がれている旬な東欧のデザイナーズブランドに大興奮。
会場外にはオシャレなモスクワキッズがたくさんいたので、ストリートスナップを撮らせていただきました。
外の気温は5℃くらいでしたが、気づくと2時間もシャッターを切り続けていました。なんとなく見ていた感じ、ストリートウェアが多い気がしたのでトレンドはどこも変わらないのかな?
モスクワでは観光らしい観光もしていないのですが、ファッションウィークで滅多にできない経験をして、さらに友達も作ることができたので満足です。
わたしはとりあえず英検3級はマズいなと思ったので(若いロシア人はみんな英語が話せるのだ)これから頑張ろうと思います。
ロシアに行ったのに英語の勉強に火が付くなんて……。
おまけ
保安検査場に荷物全部置いてイミグレ通っちゃった!! めっちゃ走った!!! 以前ベトナムでも同じようなことした気がする…学ばない……。
— ぽんた (@pontapple) 2017年10月4日
【ロシア旅行・23日目】
— ぽんた (@pontapple) 2017年10月26日
最終日。雀が丘の展望台に行こうと思いましたが、フォトプリントサービスBoftの加工に凝りすぎて、そんな余裕はなく、むしろ飛行機に乗り遅れそうでした。
最後までバタバタとしましたが(メチャクチャ走った)なんとか帰国できそうです。До свидания!! pic.twitter.com/pUEQ9voZ19
時間に余裕を持たせるということがいつまで経ってもできず、出国も帰国もバタバタ。
東露編はこちら⇒
モスクワとサンクトペテルブルグの服屋マップ⇒