ベッドタウン・ボウイ

渋谷から田園都市線で20分の郊外に住む大学生日記。

小松菜奈を妬み憧れ、わが人生。

 

僕、今年で22歳になる平成7年生まれなんですよね。

大学にも通っていて、今は4年生。おかげさまで先月に就職活動を終えて、卒業までのあと半年は遊ぶぞぉ~~↑↑ って感じのすごく普通の大学生。

 

同じ7年生まれに、小松菜奈ちゃんという女優がいる。

テレビ・映画・雑誌と様々なメディアで活躍する、スーパー美少女の小松菜奈ちゃん。映画『沈黙 -サイレンス-』では、主人公のアンドリュー・ガーフィルドに瑞々しいキュウリを差し出す役でハリウッドデビューを果たした、みんな大好き小松菜奈ちゃん。

テレビで、映画で、雑誌で彼女を見るたびに僕はいつもこう思う。

 

小松菜奈になりたいなぁ。』

 

僕たち(※僕と小松菜奈)は、同じ星の下に生まれ同じだけの時間を過ごしてきたはずなのに、一方は親とバイト先と友達とを合わせてせいぜい100人くらいからしか存在を認知されていない名もなき一般人で、もう一方は日本人なら誰もが知る小松菜奈

 

これは、どういうことだ、ほんとうに。

小松菜奈小松菜奈になるための努力をこの20年余していたとすれば、僕は彼女になるための努力を全くしてこなかったのだから当然の結果であり、受け入れるしかない事実だ。

だけど、だけど。

 

せめて小松菜奈という存在に負けないものを何らかの形で社会に残せるようにと就職活動は頑張った。個の力で勝てないなら組織で勝負するしかないのでできるだけ影響力の大きい企業で働けるように、会社の力を借りていつか自分が小松菜奈と同じくらい社会に深い爪痕を残せるようにと、ガシガシ就活をした。

インターンシップに行って自己分析をしてOB訪問をしてエントリーシートを書いて面接をして、その甲斐あってようやくなんとかそういう会社に滑り込んだ。

春からワクワクピカピカいっちねんせい♪

だけども。

 

たまに自分の選んだ道、頑張らなかったこと、諦めた何か、いつまでも足りない勇気、そういうのを全部まとめてギュっとした『人生』みたいなやつが怖くなる。

平成7年生まれと言えばハヤカワ五味、山科ティナ、はましゃか、Tehu、マドジャス……いつもインターネットですごいなぁと拝見している人たち、それから『世界の服飾工場見てくるぜ! 』ってぴゅーっと世界一周してきちゃう人、『俺が世論だ』なんて言って逆に吹っ切れている人、『歌手になりたい』ってスクールに通って本当にテレビに出ちゃう人、もう他にもたくさんいるんだけど、そんな自分の友達たち。

いつまでも勝てねーーーと思っていて。

 

小松菜奈ちゃんとインターネットの人たちに関しては、話したこともなければ会ったこともない、いわば隣の隣の隣の芝生が青いだけなんだけど、僕はいつまでこの劣等感というか妬みというか憧れというか変身願望のようなものに振り回されるのだろうか。

 

A.青春が続く限り(?)

金沢に行くなら『新竪町商店街』がオススメ!

 

もともとの出会いはたまたまで、

そのころは旅行のキュレーションサイトがたくさんあったから、インターネット小僧の僕も、いつもはそれを頼りに現地で旅行プランを立てていたんだけど、

その時は帰りの夜行バスの都合で一日しか滞在できないことから、たくさんググって『マイベスト観光プラン』みたいなのを作る時間がなく、るるぶトラベルか町案内のフリーペーパーが欲しいなあと地元の古本屋を探して訪れたのがきっかけだった。

(ちなみに経験則だが、古書の旅行本は以前の持ち主が残した跡を見ればとりあえず行くべきだいたいの場所を知ることができるので、手に入れるとすごく楽なのだ。)

 

それで、何に出会ったのかというと『新竪町商店街』という小さな懐かしい感じの商店街なのだけれど、このブログではそれについて紹介しようと思っていて、

ググって行ったオヨヨ書林という古本屋さんがその町にあって、結局ガイドブックもフリーペーパーも見つからなかったが、

周りの、青山の骨董通りのような高円寺と阿佐ヶ谷の間のような、落ち着いているけど何かありそうな雰囲気を好きになって、一日の大半をそことそこの周りで過ごしたから、レビット博士が言っていた『ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である』は、まさにその通りだと思ったし、結果的には大満足だった。

 

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『新竪町商店街』は片町という繁華街のはずれにある。

片町がどこかというと、金沢城から南東に20分ほど歩いたところにあるのだが、それはまあ金沢に行けばだいたいそこに行くことになるので、心配しなくても大丈夫だろう。

 

石川出身の友達によると東京でいう原宿のようなファッションストリートらしい『竪町商店街』を奥に進み、大きな道路を一本渡るとそこからが『新竪町商店街』だ。

『新』と付くわりにはこちらの方があきらかにさびしくて、なんだかおかしな気持ちになる。

 

商店街には古本屋のほかに、加賀野菜など全国の珍しい野菜を扱う八百屋やおしゃれな雑貨屋があり、

その中でもいちばんにオススメしたい『GARYO』という古着屋は、ニューヨークで買い付けしたというド渋な服が売られていて、僕はバックパックだったから荷物は増やせないと、じっくり選んでブルックスブラザーズのチノパンを買った。

 

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裾上げをしてもらっているときにこの町に行きついた経緯を話していたら、女性の店主が『そらあるき』というZINEを一冊くれて、

近くの『フェルメール』というアンティークショップに、読むガイドブックと称して金沢のガイドブックを作っているおじさんがいるから、せっかくだったら話を聞きに行ってみたらと教えてくれたので、こちらも紹介してもらった洋食屋でハントンライスを食べてから足を運んでみた。

 

ヨーロッパで仕入れをしているのだろうか、個性的なアンティークがずらりと並ぶお店に入ると『そらあるき』の編集長でもあるオーナーの塩井さんに声をかけられた。海外を周っていたときの話や奥深い能登半島の話をしてくれたあとに、店にある分だけのバックナンバーを譲ってくれた。

 

東京に帰るバスでパラパラとめくっていると、読むガイドブックというだけあり文字がびっしりと並んでいて、普通の旅行情報誌にある広さとか網羅性とはまた違う、語ることでしか案内できないだろう金沢の魅力をたくさん知ることができた。

たとえば、町の看板特集や香林坊ビッグイシューを売っている人が書くコラムなど、ただ21世紀美術館兼六園に行くだけでは楽しみ尽くせないような魅力を感じた。

 

ああ、就活がおわったら、これを持ってもう一度金沢に行きたいなあ。

POPEYEのインタビュー特集に興奮した!

 

ファッションやスポーツ、経済、グルメ、旅行、カルチャーなどなど。一口に雑誌といっても本当に多くのジャンルがあるけど、僕が好きなのはインタビュー雑誌だ。(ごめん、そんなジャンルないかも。)

SWITCHとか東京グラフィティなんかが有名どころではないでしょうか。

 

有名人でも一般人でも誰でもいいんだけど、とにかく『人の背景』を掘り下げている雑誌が好き。自分とは違う考え方や価値観を知ることは面白い。

一回自分でもやってみようと思って『あなたが旅をする理由』を聞いて回ったことがあります。インタビューって本当に難しくて、協力していただいた人たちにはすごく感謝しているけど、とても人のコアな部分を引き出して書くことはできなかった。そもそも、知らない人に声をかけるだけで精一杯だったな。

 

それで、なんでこんな前置きなのかというと、マジアツ雑誌『POPEYE』の今月号『二十歳のとき、何をしていたか? 』というインタビュー特集にちょっと興奮しているからです。

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クリエイターや俳優、モデル、スポーツマンなど、33名の著名人にハタチの頃を尋ねている。表紙に連なる名前に、まずはドキリ。ページをめくる前から読み応えしか感じません!

 

自分のハタチ、つまり去年の自分を振り返りながら読んでいたけど、著名人といえども大したことないなあと思ったり、逆にすごい人は昔からすごかったんだなあと思ったり。共通していたのは、みんな人生にドラマがあるんだなと。

平野紗季子さんとか朝井リョウさんとか、年が近い人の話は読んでいてやっぱり面白かったです。自分の好きなものが早いうちに見つけられたら最高だよな。

 

結構グッときたのが、19歳と10か月のときに思い立って日本一周を始めた俳優・満島真之介さんのインタビュー。

彼は自転車に乗りながら一人でハタチを迎えている。誕生日の前日までは土砂降りが続いていて心も体もボロボロだったが、その日だけは雲一つない快晴。何か報われた気持ちとその背景にある応援してくれた人たちのことが頭にたくさん浮かんできて胸がいっぱいになったという。

すごくドラマチックで憧れます。

 

実は僕もハタチの誕生日のときに自転車で一人旅をしていたから、この話はとても身近に感じた。

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といっても、スケールは日本一周に全然及んでなくて、記念すべきハタチの誕生日に何かしてやろうと、輪行で広島に行ってしまなみ海道を渡って四国あたりをグルグルと周っていただけ。

だからなのか彼のようなエモさは全くない自転車旅だったが、誕生日は因島で出会った気の良いお兄ちゃんたちにピザをご馳走になって、それはそれで楽しい思い出になった。大変なこともあったけど、助けてくれる人は意外といるし、人の縁は尊いなと。あとは、あのとき瀬戸内海ではなく日本を一周をしてれば僕も俳優になれたのかと思ってみたり。(そんなわけない)

 

おわりに。

もう少しコミュ力を磨いてインタビューブログに再チャレンジしたいな。

今考えているテーマは『普通の人』。世の中では一般人と呼ばれている人にだってドラマはあるはずで、それが結婚式のスピーチや飲み屋で聞く『オジサンの武勇伝』で終わってしまうのはもったいないなとたまーに感じています。モヤモヤっと考えていることだけど、誰かの魅力を引き出して、誰かに伝えて、誰かの憧れを作れないかなって。

なんかそんな感じの何かがやりたいなあ。